北京の裁判所は14日、注目を集めていたセクハラ裁判で原告側の主張を棄却した。女性の人権問題に取り組む同国の活動家らにとって痛手となる。裁判は国営テレビの中央電視台(CCTV)の元インターン、ズー・シャオシュアンさんが起こしたもので、2014年に著名司会者の朱軍氏が無理やり体を触り、キスをしてきたと主張していた。朱氏はこれら行為を否定している。裁判所は14日夜の声明で、ズー氏が提供した証拠は主張を裏付けるのに不十分だったと述べたが、具体的にどのような証拠を検証したかは明かさなかった。約10時間にわたる審理は非公開で行われた。判決後に裁判所から出てきたズー氏は支持者らに対し、セクハラが行われたとされる部屋の外の防犯カメラの映像など、判事が一部証拠を認めなかったと明らかにした。支持者らによる動画によれば、ズー氏は「今後、必ず控訴する」と述べた。