台湾は今後5年間で防衛費を大幅に増額する。中国の攻撃に備え、国産の精密ミサイルや高性能艦の導入に資金を充てる計画だ。行政院(内閣)が16日公表した法案によると、今後5年間で約87億ドル(約9600億円)相当を防衛費として配分する。2022年の防衛関連予算は4%増の151億ドルと過去最高に達しており、今回の上積みで防衛費はさらに膨らむことになる。台湾国防部の幹部はこの日の記者会見で「敵からの深刻な脅威に直面している」とし、軍備増強が急務との認識を示した。中国人民解放軍はこの1年間、台湾周辺での威嚇行為を活発化させてきた。中国の国務院台湾事務弁公室は15日、最近の人民解放軍の行動は「台湾の同胞」を対象にしたものではなく、「外部勢力」や「台湾独立分離主義者」を狙ったものだとした。