定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在も資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!
機械的に損切りしないケースとは?
私はPER15倍以下(できれば10倍以下)を1つの目安としていますが、それをクリアしている銘柄が出てきた瞬間が、その銘柄を買うベストタイミングとは限りません。
買い時を待ちましょう。
私は「Yahoo! ファイナンス」のポートフォリオ機能を活用しており、そこに常時、気になる40~50銘柄を登録しています。
1つのフォルダに登録できる上限が50銘柄。
フォルダを増やせば、登録銘柄は200でも300でも増やせますが、それだと多すぎて手に余ります。
私の場合、きちんとケアできる銘柄数が40~50銘柄というわけです。
この40~50銘柄は、監視を続ける「ウォッチリスト」ともいえます。値動きを意識的にチェックし、自分が買いたいと思える株価水準まで下がるのをじっと待ち続けます。
株式市場が右肩上がりになる上昇相場では、ウォッチリストの銘柄がスルスルと上がってしまい、買いたいと思っていた銘柄が割高になって買えなくなることがあります。
そこで焦って買ってしまうと、他の投資家と同じ投資行動となり、思わぬジャンピング・キャッチ(高値づかみ)になることも少なくありません。
割安でない高値水準で買った銘柄は、株式市場が右肩下がりになる調整局面で株価が大きく下落することも多く、損切りを強いられた苦い経験を私は何度かしています。
買いたい銘柄の株価水準への妥協は禁物です。
逆に、自分が望んでいた株価水準で買えた銘柄であれば、そこから株価がさらなる下落に転じたとしても、機械的に損切りしないことです。
業績が増収増益で好調であれば、事業の成長にともなう株価の上昇を期待して、即座の損切りは控えて保有し続けるようにしています。
むしろ株価の下落を好機ととらえて買い増しする(買い下がる)という選択肢もあるでしょう。