シリーズ18万部突破の最新刊『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉を音声配信。終わりの見えないコロナ禍で、不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「自分に余裕があるときは誰かを助けましょう」

自分に余裕があるときは誰かを助けましょうPhoto: Adobe Stock

助けがほしいとき

きょうのひとことは、
「自分に余裕があるときは誰かを助けましょう」

自分が誰かを助けようともせず、困ったときだけ周りに助けてもらおうとしても、そうは問屋がおろしません。

短期的には助けてくれる人がいるかもしれませんが、長期的にみれば、周りに助けてくれる人がいなくなります。

いわば「お互いさま」なんですね。簡単にいうと、「ギブ・アンド・テイク」の関係なんです。

ところが、ギブ・アンド・テイクを期待して行動すると、そのとおりにはいきません。

なぜなら、先にテイクを期待する時点で、すでにテイクから始まってるからなんです。

先に考えて行動するべきなのは、ギブのほうです。

そして、先にギブを考えて行動できるのは、自分に余裕があるとき。

自分に余裕があるときは、友人や同僚に、救いの手を差し伸べておくことを普段から意識しておくといいです。

周りを助けてあげている人が困っていれば、「助けてあげたいな」と思う人が自然と周りに集まってきます。

自分が困ったときに助けが欲しいと思うのであれば、自分に助けがいらない余裕のあるときに、困ってる誰かを助けてあげようという「態度を示す」こと自体が、すごく大事なんですね。

ただし、そのときに欠かせないポイントがあります。

1つは、「自分の得意なこと」で助けることです。

自分が苦手なことで無理やり手を差し伸べる必要はありません。

なんでもかんでも「助けなければいけない」と思うのではなく、自分に余裕があるときに誰かを助けてあげたいと思う気持ちを大切にしつつも、「自分はこうしたらできると思うよ」と、自分の得意なところで手を差し伸べられればいいと思います。

もう1つは、「自分の無理ない範囲」で助けることです。

困っている人と一緒になって大変な状況に陥ってしまってはいけませんから、自分の余力の範囲内で助けることも大事なんです。

この2つを意識しながら、誰かが困っていたら助けてあげてください。

そうすると、「この人は普段からみんなのために動いてくれてる人だ」と周りの人も見てくれますから、自分が困ったときに手を差し伸べてくれる可能性が高いと思います。

あともう1つ、とても大切なことがあります。

自分が困っているときは、そのことを隠さずに「こういう状況で困ってるんだ」「どうしたらいいかわからない」と周りに相談すること。

相談することは「助けてほしい」と他人に期待を示すことではないのです。

普段から周りに助けを与えている人であれば、それを聞きつけた誰かが「私だったらこうするよ」「手伝おうか」というふうに助言してくれると思います。

きょうのひとことは、
「自分に余裕があるときは誰かを助けましょう」
でした。

参考になったかしら?