保護者の悩みは
いつの時代も同じ

 幼稚園時代のことは、ぼんやりとしか覚えていない。母は、当時の担任の先生のことを「年中の先生は新人さんでちょっと心配だった」「年長さんの先生はベテランで安心だった」といっていたが、私の脳裏に焼きついているのは、おそらく年中の頃の先生。いつも、私を優しくひざの上で抱っこしてくれていた。

 私の記憶のなかの幼稚園は、大好きなお友達と先生がいる、楽しい場所。その後の小学校生活もエンジョイしたし、今もこうして生きている。子どもって、案外そんなものなのかもしれない。

 祖母は、小学校の入学式の直前に亡くなった。私はお通夜のために、入学式をお休みした。今思うと、祖母が「入学式の日に私と一緒にいたい」と願ってくれていたのだろうか。

 途端に母のことが心配になる。今こうして母が生きているのは、幸せなことなんだ。いつも元気ではつらつとしているから、つい忘れてしまう。早く新型コロナウイルスのパンデミックが終わり、家族で気兼ねなく集まることができる日が来ますように。

 そして息子には、無理をさせず心配しすぎず、「うちの息子は大丈夫」と信じよう。こんなにも大切に想ってくれていた母に、ありがとうを言いたい。