米国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死者数の増加が頭打ちとなり、最近のコロナ再拡大が収束に向かっている様子がうかがえる。米ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、コロナ感染症による死者数は7日間平均2000人近くでの推移が1週間以上続いていたが、30日は1900人を下回った。フロリダ州やルイジアナ州などを中心に米南部で新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」が猛威を振るったことから、ここ2カ月の死者数は増加傾向にあった。感染者数は9月初旬に頭打ちとなり、その後減少に転じている。死者数は感染者数の推移に数週間遅れる傾向がある。公衆衛生の研究者によると、感染者数の減少にはさまざまな要因が考えられ、入院数・死者数の急増で予防措置を取る人が増えたことや、感染を防ぐ免疫力を持つ人が増えたことなどが影響した可能性があるという。