その3:被災後の生活に備えて
防災グッズを常備しておく

 実際に水害が発生してしまったときのために、事前に防災グッズを常備しておくことも必要だ。

 防災グッズには在宅避難のために買いそろえておくべき「非常用備蓄品」と、避難場所などへの避難時に持ち出す「非常用持ち出し品」の2種類がある。

 まず、非常用持ち出し品に関しては、非常持ち出し袋を用意し、貴重品や衣類、非常用食品などを入れて、すぐに持ち出せるよう、枕元などに置いておくことをおすすめする。

 非常持ち出し袋の中身の例としては、ラジオ、懐中電灯、電池、ライターまたはマッチ、着替え、下着、雨具、靴やスリッパ、現金、ビニール袋、ホイッスル、保険証や免許証のコピー、飲料水、乾パン、缶詰、レトルト食品、インスタント食品、あめやチョコレートなどの携帯食、ティッシュペーパーやウェットティッシュ、タオル、簡易トイレなどがある。

 また、人によってはメガネ、生理用品、服用中の薬、入れ歯、補聴器、乳幼児がいる場合にはオムツ、ミルク、哺乳瓶、離乳食、おしり拭き、オモチャなども忘れずに入れておきたい。寒い時期であれば携帯カイロやブランケットなども用意しておこう。なお、スムーズに避難を行うためにも、家族間で誰がどの持ち出し袋を担当するかについて事前に話し合っておくといいだろう。

 非常用備蓄品に関しては、ライフラインが復旧するまで、または支援物資が届くまで数日分(少なくとも3日分)の食料品や飲料水などを用意しておきたい。カセットコンロやボンベ、紙皿や紙コップ、割り箸、給水用ポリタンク、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、浸水対策用のビニールシート、土のうなどもあると便利である。