「リベンジ消費」は日本経済に
どこまでプラスに働くのか?
緊急事態宣言の全面解除と岸田新内閣発足で、にわかに「リベンジ消費」に対する期待が高まっています。ひらたく言えば「これまで使えなかったお金をパーっと使っちゃおう」という消費がこの秋、増えるのではないかという期待です。
私の実体験です。10月に入って最初の月曜日、3人で仕事の打ち合わせが予定されていたのですが、「どうしよう?」「いや、当然アレですよね」という形で都の制限ルールに沿って居酒屋に。私は下戸ですが、残りのふたりはしっかりと90分間で久しぶりの生ビールを痛飲していました。
会計は、1人あたり5000円。普段の軽い飲み会と比べるとお高めです。つい先月までは同じシチュエーションで、ファミレスで800円の予算で仕事の打ち合わせをしていたことを考えると、ちょっとした散財です。
はっきりとした定義はないのですが、この秋、「リベンジ消費」が経済を回すのではないかと期待されています。ここで挙げた例は庶民のリベンジ消費で、「今年度前半ずっと我慢した分、緊急事態宣言明けはパーっとやりたい」という消費です。