スタンフォード大学・オンラインハイスクールはオンラインにもかかわらず、全米トップ10の常連で、2020年は全米の大学進学校1位となった。
世界最高峰の中1から高3の天才児、計900人(30ヵ国)がリアルタイムのオンラインセミナーで学んでいる。
そのトップがオンライン教育の世界的リーダーでもある星友啓校長だ。
全米トップ校の白熱授業を再現。予測不可能な時代に、シリコンバレーの中心でエリートたちが密かに学ぶ最高の生存戦略を初公開した、星校長のデビュー作『スタンフォード式生き抜く力』が話題となり、ロングセラーとなっている。
ベストセラー作家で“日本一のマーケッター(マーケティングの世界的権威・ECHO賞国際審査員)”と評された神田昌典氏も「現代版『武士道』というべき本。新しい時代に必要な教育が日本人によって示されたと記憶される本になる」と語った本とは一体なにか。
今回は1万人以上の受講者を誇るSNS SCHOOLを運営する田中千晶氏と著者との初対談をお届けしよう。(これまでの人気連載はこちら)。

今を生き抜くための必見ツール!10000人を教えたSNS専門スクールの若手女性CEOが語る絶対に知っておくべきコロナ時代のSNS法則Photo: Adobe Stock

「ググる」より「タグる」の時代の変化

星友啓(以下、星):今日は忙しい中ありがとうございます。2018年に開始したSNS SCHOOLの受講生数がうなぎ上りのようですね。

田中千晶(以下、田中):ありがとうございます。さらなるスケーリングのフェーズに入り会社を上げて頑張っています。

今を生き抜くための必見ツール!10000人を教えたSNS専門スクールの若手女性CEOが語る絶対に知っておくべきコロナ時代のSNS法則田中千晶(たなか・ちあき)
株式会社BES 代表取締役
2009年、大学在学中に起業。Webプロモーション、SNS活用、Webサイトディレクション支援などで活躍。各企業にカスタマイズしたコンサルティングで高い評価を得て、2012年から全国各地でセミナーを精力的に実施。マーケティング支援の書籍や連載などの出版活動も行う。現在運営中のSNS SCHOOLでは、受講者数総勢1万人以上、200社以上の研修実績を誇り、高い評価を得ている。起業向けには、運用・コンサル・研修を一気通貫で行い、今までのSNS運用代行で個別にかかっていたコストを大幅に削減することができると評判。

星:「SNS SCHOOL」ってその名の通りソーシャルメディアについて教える学校なわけですよね。SNSは今、個人でも会社でも使っていて、当たり前のものになった気がしますが、なぜあえて今「学校」なのか? なぜ需要が増えているのでしょうか?

田中:SNS SCHOOLへの参加の多くは企業からの派遣になります。これは、SNSが消費者の購買行動の起点になってきているトレンドをシンプルに表しているんです。

星:おお、商品探しにググって、商品のウェブサイトで買うといったイメージが変わってきてるんですね。

田中:既存の検索エンジンで検索するより、SNSで検索する人たちが急増しています。また、何かを検索したときにYouTube動画の検索結果が、企業のウェブサイトの検索結果より先に出てくることも頻繁にあり、そのようにSEO対策がされているようです。

星:なるほど、周りとつながるということもそうかもしれないけれども、情報収集のツールとしてもSNSが使われているわけですね。

田中:はい、私はよく「ググる」よりも「タグる」時代です、なんて言っています。そして、SNSでのコンテンツや数字の傾向を見ていくと、最近大きな変化が見られています。

これまでは、「インスタ映え」に象徴されるように見た目がキラキラしていてある種「現実離れ」したセンセーショナルな投稿の数字が跳ねていました。

でも、現在では、より実際の商品の使用に関する情報を中心に現実的な世界観のある投稿の数字が伸びています。

また、企業からの公式アカウントからの投稿より、ユーザーからの実体験に基づいた投稿のほうが数字が跳ねたりしています。

星:より現実的で、すぐに使える情報が、SNSでも求められるようになってきているのですね。

法則1:
「いいね」をもらいたいなら、
自分から「いいね」や「リツイート」

星:ではSNSの重要性が形を変えていく中、使用する側が情報発信していくうえで意識しすべきことはあるでしょうか?

田中:まずは、SNSが双方向のコミュニケーションツールであることを再認識していただくといいと思います。

星:といいますと?

田中:いい情報があって、みんなに伝えたいとき、それをSNS上で自分から発信するだけではもったいない。「友達」や同じような話題、商品を話している人たちの投稿に反応していくことで、自分の投稿の数字も伸びていきます。

たとえば、企業が商品をアピールする場合、商品コンテンツを投稿するだけでは効果が上がりません。その商品を使ってくれたユーザーの投稿に「いいね」をしたり、その投稿を「リツイート」していくことが大切です。

星:なるほど。自分の行ったレストランの投稿に、レストラン側から「いいね」されたら嬉しいですよね。また、他のユーザーは実体験や感想から、そのレストランの良さを知るきっかけにつながるかもしれないですね。

レストラン自体はおすすめと言っているが、他の人たちはどう思っているのか。それを知れるわけですから。