スタンフォード大学・オンラインハイスクールはオンラインにもかかわらず、全米トップ10の常連で、2020年は全米の大学進学校1位となった。世界最高峰の中1から高3の天才児、計900人(30ヵ国)がリアルタイムのオンラインセミナーで学んでいる。
そのトップが日本人だということをご存じだろうか。オンライン教育の世界的リーダーでもある星友啓校長だ。全米トップ校の白熱授業を再現。予測不可能な時代に、シリコンバレーの中心でエリートたちが密かに学ぶ最高の生存戦略を初公開した、星校長の処女作『スタンフォード式生き抜く力』が発売たちまち2万部重版と話題になっている。
ベストセラー作家で“日本一のマーケッター”と評された神田昌典氏も「現代版『武士道』というべき本。新しい時代に必要な教育が日本人によって示されたと記憶される本になる」と書評した。
このたび、同じスタンフォード大学で教鞭を執るスティーヴン・マーフィ重松教授と星校長が対談。星校長の視点から対談の学びを共有する。(これまでの人気連載はこちら)。

コロナ後もオンライン教育が広がる理由Photo: Adobe Stock

「オンライン教育>リアル教育」は、
コロナのためだけじゃない?

コロナ後もオンライン教育が広がる理由スティーヴン・マーフィ重松
スタンフォード大学医学部、心理学者
ハートフルネス・ラボ創設者
日本で生まれ、アメリカで育つ。ハーバード大学で臨床心理学の博士号取得。東京大学留学生センター・大学院教育学研究科助教授。現在、スタンフォード大学医学部ウエルネスとリーダーシップ教育の心理学者。マインドフルネスの概念をベースに、生きる力やグローバルスキルを高める専門家として、教育・医療などの分野で国際的に活動中。主著に『スタンフォード大学 マインドフルネス教室』(講談社、2016年)、『From Mindfulness to Heartfulness 』(Berrett-Koehler Publishers、2018年)、『スタンフォード式 最高のリーダーシップ』(サンマーク出版、2019年)、『スタンフォードの心理学授業 ハートフルネス』(大和書房、2020年)など。

「オンライン教育は、対面・リアルにはかなわない」

あなたもそんなイメージをもしかしてお持ちではないですか?

この常識を覆すオンライン教育ならではのメリット、オンラインコミュニケーションの良さが今、注目されています。

私はスタンフォード大学・オンラインハイスクールの校長ですが、15年前の設立当初は「オンライン教育なんてうまくいくわけがない」という周りの意見どおり、教育のオンライン化は困難を極めました。

しかし現在は、オンラインの学習環境が持つ特質をうまく生かしていくことで、多様な学習者それぞれにより効果的な教育が実現できると感じています。

カウンセリングという人同士の距離感、触れ合いが大切なコミュニケーションの専門家であり教育者である、スタンフォード大学ハートフルネス・ラボを創設した心理学者スティーヴン・マーフィ重松先生も、対談で「オンラインだからこそのメリットを強く感じる」と話します。

コロナ禍のためと必要に迫られ、オンラインに対応した教育機関、学校、会社や様々な業態があるとは思いますが、今回はオンラインならではのメリットと実践をお伝えします。

・オンライン教育5つのメリット
・発達障害の子どもこそオンライン教育に向いている理由
・天才児の教育で大切とされる「パーソナライズド・ラーニング」とは?
・最新テクノロジーの進化とオンライン教育
・オンラインを活用して、一人ひとりに最適な教育を行う方法

について、ぜひあなたの教育、考え方に活かせるポイントがあるか確認しながら読み進めてみてください。