写真:オンライン接客写真はイメージです Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの流行により、対面で人に会う機会が減っている昨今。接客サービスを主軸にする多くの企業が新たな接客方法を模索している。そのひとつとして、オンラインのビデオ通話を利用した接客サービスに取り組む企業が増えてきている。そこで今回は、オンライン接客を実施している2社に話を聞いた。(清談社 真島加代)

店舗や物件に行かず部屋を借りられる
アパマンオンライン

 接客業といえば、場所を共有して顔を合わせて行うもの、というイメージが強い。しかし、現在のコロナ禍は感染拡大を防ぐために人と人の接触を減らすことが推奨され、以前のような接客サービスが行いにくい状況が続いている。そんななか、接客の固定観念を打ち破り、オンラインでの接客に力を入れている企業が増えているという。

 賃貸で部屋を借りるときは、不動産屋に足を運び、担当者とともに物件を何件か内覧するのが一般的な流れ。そのため、対面での接客は避けられないと感じるが、不動産賃貸仲介大手のAPAMANでは、オンライン接客サービス「アパマンショップオンライン」を提供している。

「アパマンショップオンラインは、お客さまと店舗スタッフをオンラインで接続して行うサービスです。アパマンショップの基幹システムを使い、画面共有しながら物件のご紹介をするので、店舗とほぼ変わらないお部屋探しが可能になります」

 そう話すのは、Apaman Network CMOの大滝里美氏。客はオンライン接客に申し込んだのち、スマホやタブレットを接続して自宅から接客を受ける。物件探しの肝となる“内覧”もオンラインで行うという。

「オンライン内覧は店舗スタッフが物件にタブレットやスマホを持参し、お客さまの端末に接続して行います。スタッフが物件の映像を映しながらリアルタイムで内覧を行うので、お客さまが気になった細かい部分もその都度確認しながら進めていきます。お客さまは、店舗にも物件にも足を運ぶ必要はありません」