シリーズ18万部突破!『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉を音声配信。コロナ禍が続き、不安やストレスを抱えがちないま、言葉のパワーで心のなかに小さな希望を増やしてくれる。きょうのひとことは、これ!
「乗り越えるには忘れること」

執着の手放し方Photo: Adobe Stock

無理して乗り越えようとしなくていい

きょうのひとことは、
「乗り越えるには忘れること」

不安や困難なことを乗り越えるということがあると思います。

この「乗り越える」ことっていうのは、「忘れる」ということなんですね。

ただし、すべてを忘れるという意味ではないです。

そのことを思い出すことによって辛い思いになったり、ネガティブな生々しい感情を呼び起こされたりすることを忘れてしまう。

これが「乗り越える」ということなんです。

別のいい方をすると「執着を手放す」ということ。

いずれにしても、ネガティブな感情を放棄したり忘れたりすることができるようになるということなんですね。

ときとして、忘れたくないこともあると思います。

だから、乗り越えたいと思いすぎてしまうと、今度は「忘れるということ忘れたい」という状態になりかねません。

必ず忘れる必要はないし、必ず乗り越える必要もない。

忘れたかったら忘れる、乗り越えたかったら乗り越える。

忘れたくなかったら忘れなくていい、乗り越えたくなかったら乗り越えなくてもいい。

最終的には、「あるがまま」でいいので、嫌なことや辛いこと、そしてコンプレックスに思っていることなど、乗り越えたいと思うことがいろいろあるかもしれませんけれど、必ず忘れて、乗り越えなきゃいけないということはありません。

「忘れなきゃいけない」「乗り越えなくてはいけない」と思いすぎて、自分を縛りつけないでほしいのです。

そう考えてるうちは、不安や困難なことがやはり心のどこかに深く突き刺さってしまって、うまくいかないこともあると思います。

そういうときは、乗り越えてもいいし、乗り越えなくてもいい。

つまり、忘れてもいいし、忘れなくてもいい。

無理せず、あるがままでいいんです。

きょうのひとことは、
「乗り越えるには忘れること」
でした。

参考になったかしら?