シェール革命は、米国にエネルギーの自給をもたらした。欧州は、環境にやさしい「グリーンエネルギー」によって同様のことを達成したいと思っている。天然ガス価格が急騰している今は、なおさらだ。欧州はエネルギー危機のまっただ中にあり、冬の寒さが厳しければ、ガス不足に陥ることが懸念されている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は13日、ロシアがエネルギーを武器にしているという主張を否定。現在のガス不足の一因は、米国産の液化天然ガス(LNG)を価格が比較的高いアジアに振り分けていることにあると述べた。同氏はモスクワで開催されたカンファレンスで、ロシアは今年、欧州へのガス供給量を増やしており、さらに増加することも可能だと言及。物議を醸しているロシアからドイツへ天然ガスを運ぶ新パイプライン「ノルドストリーム2」の早期承認が、市場の再均衡化に役立つだろうと述べた。