ひろゆきが呆れる「頭のいい人なら絶対に飲んではいけないもの」第1位は?ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

コスパのいいお酒

 みなさんはビールは好きでしょうか。若者のビール離れが進んでいるという話もありますが、「とりあえずビール」という文化はまだまだ根強いと思います。

 僕もYouTubeではビールを飲みながら話すようにしていますが、お酒の中ではわりと好きなほうです。

 自分でお金を出して飲むのはほとんどビールで、ワインとかウイスキーも好きなことは好きなんですが、高級なものもあって、上を見たらキリがないので買わないようにしています。その点、ビールは、かなりおいしいものでもせいぜい1瓶1000円もしないので、非常にコスパのいいお酒ですよね。

 そんなビールにおいて、「発泡酒」や「第三のビール」を売っているのが日本なのですが、これがいかに間違っているかを説明したいと思います。

「美味しいもの」は海外でも売れる

 ビールの本場といえば、ドイツです。

 ドイツには、「ビール純粋令」という法律があります。「ビールは大麦とホップと水の3つの原料以外を使用してはならない」という法律で、1500年代に制定されました。

 それにより、ブランドを確立させて、自分たちが作るビールに誇りを持っています。少々、値が張ってでも美味しいものを作ろうとする文化が生まれますし、海外にも売っていける商品になります。

「安かろう、マズかろう」でいいのか

 一方で、これまで日本がやってきたのは、ビールの質を下げるような酒税法でした。

 麦の割合が50%未満であれば、「発泡酒」や「第三のビール」という扱いになり、税金が安くなるのです。それにより、どんどん商品開発が進み、「ビールに比べるとマズいけど安いから我慢しよう」という文化が生まれました。

 そうやって生まれた商品は、国内向けに各社がしのぎを削ってマーケットを奪い合うわけですが、海外からはまったく相手にされません。だって、どこの国も、わざわざ外国の美味しくないビールを飲むわけありませんからね。それなら、味に自信を持っているドイツのビールを飲むに決まっています。

 もちろん、発泡酒の味を好んで味わっている人は、それでもいいでしょう。でも、我慢して節約してまで飲んでいるのであれば、頭のいい人がやることではないと思います。

 それなら、飲まなきゃいい話です。あるいは、2日に1本に減らしてでも、おいしいお酒を飲んだほうが幸せです。

自分に嘘をつかない人生を

 酒税法の見直しによって、今後、ビールとその他のものは、税率に近づいていくようです。そうなると、マズいお酒をわざわざ作る必要もなくなっていきます。

 各社、テレビCMや広告にたくさんの芸能人を使ったりして「おいしいアピール」をしていた第三のビールは、一体、なんだったのでしょうか(笑)。

 やはり、法律や条例など、ルールによって人や企業は動くので、一瞬だけ法律の抜け道をくぐるようなモノづくりをしたって、結局、長期的にトクすることはないことが証明されたと思います。

 ということで、頭のいい人ならもっと賢い判断をして、自分に嘘をついてまでマズいもので満足しないような人生を送りましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。