3位は武田薬品工業で1076.6万円
4位はLeTechで985.9万円

 3位は、こちらも年収ランキング上位でおなじみの武田薬品工業で、1076.6万円。昨年のランキングでは1091.1万円で2位だった。一方、昨年は5位だった塩野義製薬が今年はトップ5に入らなかった。武田薬品も塩野義製薬も、本社は江戸時代から薬問屋の街として知られる大阪市中央区道修町にある。

 4位はLeTech(リテック)で、年収985.9万円。同社は旧社名がリーガル不動産で、昨年は6位だった。50万円以上年収を上げて、晴れてベスト5入りした。21年2月に社名変更し、不動産オーナー向けプラットフォーム事業を中核にした不動産テック企業を目指すという。

 5位は不二製油を中核会社とする持ち株会社の不二製油グループ本社で、年収は964.6万円。同社は大阪府泉佐野市を生産拠点に、植物性油脂や業務用チョコレートなどの食品素材加工を手掛ける。今春8年ぶりに社長が交代し、代替肉の大豆ミートをはじめとした植物性タンパク質の加工事業に注力する方針だ。

 なお、今回、年収が750万円を超えた企業は48社あった。最後に、この48社について業種別の傾向を確認しておこう。

 業種別に集計すると、最も多かったのは「建設」で、9社だった。トップ5には入っていないが、ダイダンや奥村組がトップ10内に入っている。次いで、伊藤忠商事などの「卸売業」が7社あった。続いて「医薬品」と「化学」が6社ずつ、「電気機器」が5社入っている。詳しくはランキングを確認してみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)