テストPhoto:Tom Williams/gettyimages

――筆者のアラン・ブラインダー氏はプリンストン大学教授(経済学と公共政策)で、米連邦準備制度理事会(FRB)の元副議長(1994~96年)

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 ジョー・バイデン米大統領にはやるべきことが山積している。だが、直ちに対処しなければならない重要な仕事がある。ジェローム・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の再任だ。

 まずは、議長候補に名の上がることが最も多いラエル・ブレイナードFRB理事への賛辞から始めたい(パウエル氏とブレイナード氏はいずれも筆者の個人的な友人)。ブレイナード氏は聡明(そうめい)でエネルギッシュだ。財務省とFRBで関連する経験を何年も積んでいる。FRBでは金融政策や規制問題に関して優れた判断力を下してきた。パウエル氏が現職でなければ、ブレイナード氏を議長に据えるべきだと屋上から叫んでいただろう。同氏には4年後に議長に就任してほしい。