妻の浮気が原因で離婚。突如、5歳の息子との父子家庭になった。手元に残された全財産は90万円。定時退社で保育園へ息子を迎えに行く毎日で、残業代ゼロ。年収400万円で、カツカツの生活だった。ギリギリの節約生活で、4年で1000万円を貯め、本格的に株式投資を開始。紆余曲折を経ながらも某企業の大株主になるなど、資産2億円以上を築いた。その投資術を初公開する『どん底サラリーマンが株式投資で2億円』。
実益にかなった勉強になる
株式投資について勉強すること。
これは父子家庭になるまで、かれこれ10年以上も勉強らしい勉強をしないで株式投資をしてきた自分からの、強い自戒の念を込めたアドバイスだ。
株式投資は、宝くじを買うのとはワケが違う。
当たるか・当たらないかを運が100%左右する宝くじを買うのに勉強は不要だが、株式投資には学びが欠かせない。
自分が初めて買ったキッコーマンのように、深く考えずに買った銘柄が運良く値上がりして儲かるビギナーズラックもあるが、そんな運任せの幸運は長く続かない。
海外のトップ大学を出ていようが、日本の三流大学を出ていようが、誰にとっても1日は24時間と平等だ。
サラリーマンだって、孫正義氏だって、バフェット氏だって1日は24時間。
平等に与えられている時間という財産をどう効率的に活用できるかが、ある意味で人生を決めている。
ネット動画やスマホゲームに費やしている時間など、浪費している時間は案外多い。
そんな惰性で浪費している時間を株式投資の勉強に有効活用することが、労働者から投資家への第一歩となる。
かといって朝から晩まで、株式投資のことばかり考えるわけではない。
株式投資について何も知らないうちは1日1時間くらいの勉強は必要かもしれないが、知識が増えるにつれて学びに要する時間は減ってくる。
あとは実践から学ぶだけ。
自分は現在、出勤前に立ち寄るスターバックスでコーヒーを飲みながら、スマホで日本経済新聞のサイトを閲覧したり、ツイッターで投資に関する情報を読んだりしている。
歯磨きと一緒で、一度習慣になってしまえば、「株式の勉強するぞ!」といちいち身構えなくても、学びは生活に自然と組み入れられるものだ。
しかも実益に直結する勉強なのだから身が入るし、けっこう楽しい。
投資の勉強は学校の勉強とは違って、実益にかなった「楽しみ」であり「習慣化」しやすいのだ。