中国の武漢市で新型コロナウイルス感染拡大初期の様子を動画で伝えたことを巡り刑務所に収容されている市民記者の張展氏(38)が、ハンガーストライキの影響で重体に陥っている。家族や弁護士らが明らかにした。張氏は2020年5月に拘束された。同氏の兄によると、現在は歩くのも頭を持ち上げるのもやっとの状態にある。米政府は張氏の即時釈放を求めている。中国当局は今年8月上旬、張氏の健康診断後、家族に対して刑務所を訪問するよう求めた。その際に兄は、張氏が生命の危機にあることを医師から聞かされたという。兄によると、張氏の身長は約178センチだが、体重は40キロに満たない状態にある。兄によると、張氏から家族に最後に連絡があったのは10月29日で、刑務所からの短時間のビデオチャットで母親は張氏の顔を見ることができた。張氏の状態はその時点までにさらに悪化していたという。
武漢取材の市民記者、刑務所内で重体 ハンスト続け
有料会員限定
あなたにおすすめ