自分を放っておかず、一人の時間を味わう

一人の職業人として、親として、子として、友として、恋人として、誰かのために果たすべき役割も複雑に絡み合い、やるべきことがいつまで経っても片付かないまま今日も明日も過ぎてしまう。

社会と深く結びつき、活発に活動している人ほど、個人を放ってしまいがちです。

情深く、困っている誰かをすぐに助けたくなる人ほど、自分の手当てを忘れてしまうのです。

しかしながら、本来の人間の暮らしというのは、もっと「一人の時間」を味わうものだったはず。

一人になることが難しい今だから、一層の意識が必要なのです。

さあ、たった一人の自分に立ち返る「孤独の時間」をつくりましょう。

(本原稿は、中野善壽著 『孤独からはじめよう』から一部抜粋・改変したものです)