「3D」を止めると、アドバイスをもらえる可能性が高まる
そもそも、人にアドバイスを求めても、とんちんかんな答えが返ってくることも多いです。
「何だか最近、ユウウツなんですけど、こんなときに読むといい本ってないかな?」
「うーん、本はあんまり読まないしなぁ……。あ、でもさ、落ち込んでる感じなら◯◯ってバンドお勧めだよ! 聴くとすごく元気が出るから!」
「でも、それ本じゃないでしょ……」と言いたくなるのはわかります。
しかし、それでも「じゃあ、YouTubeで一度探して聴いてみます。ありがとう!」とでも言っておいたほうが、相手も嬉しいですし、あなたに対してポジティブな印象が残ります。
別の機会にいい本の情報を誰かから聞いたり、あのときあの人、本を探してたな……というノリで本屋に行ったりして、次に会ったときあなたに「この本よかったよ!」なんて教えてくれるかもしれません。
最初に「でも、それ音楽ですよね。私は本って言ったんですけど……」なんて言ってたら、その次のチャンスがなくなってしまいますよね。
「3D」を止めたほうが、今はその答えを持っていない人が、次にあなたの望む答えを出してくれる可能性を潰さずに済みます。
POINT:
「でも」「だって」「どうせ」の「3D」を止めるだけで、人生は大きく変わる。
元内科の精神科専門医
中高生時代イジメにあうが親や学校からの理解はなく、行く場所の確保を模索するうちにスクールカウンセラーの存在を知り、カウンセラーの道を志し文系に進学する。しかし「カウンセラーで食っていけるのはごく一部」という現実を知り、一念発起し、医師を目指し理転後、都内某私立大学医学部に入学。奨学金を得ながら、勉学とバイトにいそしみやっとのことで卒業。医師国家試験に合格。当初、内科医を専攻したが、医師研修中に父親が亡くなる喪失体験もあり、さまざまなことに対して自信を失う。医師を続けることを諦めかけるが、先輩の精神科主治医と出会うことで、精神科医として「第二の医師人生」をスタート。精神科単科病院にてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事。アルコール依存症などの依存症患者への治療を通じて「人間の欲望」について示唆を得る。現在は、双極性障害(躁うつ病)や統合失調症、パーソナリティ障害などの患者が多い急性期精神科病棟の勤務医。「よりわかりやすく、誤解のない精神科医療」の啓発を目標に、医療従事者、患者、企業対象の講演等を行う。個人クリニック開業に向け奮闘中。うつ病を経験し、ADHDの医師としてTwitter(@DrYumekuiBaku)でも人気急上昇中。Twitterフォロワー4万人。『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』が初の著書。