米アップルは23日、監視ソフトウエアを手掛けるイスラエルのNSOグループを提訴した。アップルの製品とサービスを不正に利用し、一部ユーザーの「iPhone(アイフォーン)」にソフトウエアをインストールしようとしたとしている。この訴訟はカリフォルニア州サンノゼの連邦裁に提起されたもので、NSOが2021年に「危険なマルウエア(悪意のあるソフトウエア)とスパイウエアを使い、アップルの顧客や製品・サーバー、さらにアップル自体を標的にする連携攻撃」に関与したと主張。NSOによるアップル製品の利用を禁じるよう求めている。セキュリティー研究者らによると、NSOは、iPhoneユーザーの知らないうちに同意なしで端末に自社ソフトウエアをインストールするハッキング技術を開発している。