JR東海は11月17日、今年で34回目となる総合事故対応訓練を実施し、報道陣に公開した。中でも注目されたのが、10月末に京王線で発生した刺傷事件を踏まえて行われた不審者対応訓練だ。その様子をリポートする。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
京王線の刺傷事件を踏まえ
行われた不審者対応訓練
JR東海は11月17日、静岡県三島市にある東海道新幹線三島車両所で大規模災害などに備えた総合事故対応訓練を実施し、報道陣に公開した。
JRが発足した1987年から、台風接近のため中止となった2004年を除き毎年実施されている総合事故対応訓練は今回で34回目。過去に名古屋地区、東京地区、大阪地区などでも行われた。
訓練には同社の運輸や車両、電気など各系統の社員と、グループ会社、協力会社の社員が一堂に会し、連携力と技術力の向上を目的とした訓練を行うことで、安全・安定輸送へのさらなる意識向上と実践力強化を図る。今回の訓練にはJR東海の各地区から約590人、グループ会社から約60人、協力会社から約40人の合計約700人が参加した。