「日本生産性本部によると、テレワークをしない理由として、『ツールや環境が整っていない』『オフィスに行かないと評価されないのではという労務管理上の不安』などが挙がっている。経営者や経営層が変わっていく必要がある」(古市氏)
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シリコンバレーにあるBoxの本社はコロナ禍でオフィスを完全閉鎖していたが、ワクチン接種が一巡したこともあり再開に向けた準備が始まっているという。東京以上に地代や賃料が高いシリコンバレーだが、日本の企業で増えている「フリーアドレスを導入し、オフィスの床面積を減らす」という話はほとんど聞かないそうだ。理由は、コロナ以前から人材の取り合いになっているシリコンバレーでは、「社員に来てもらうために、いかにオフィスを魅力的な場所にするか、各社が切磋琢磨しているから」だという。フリーアドレスは、オフィスに固定席を作らず、社員はどこに座ってもいいというものだが、「(シリコンバレーで)働く人にとって快適なオフィスとは、自分の机が家のように居心地が良いこと。フリーアドレスではそうはいかないでしょう」と古市氏は教えてくれた。