――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米製造業が直面していたサプライチェーン(供給網)を巡る問題は先月、緩和に向かい始めた。ただ、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の出現で、これもすぐに過去の話になる危険がくすぶっている。  米供給管理協会(ISM)が1日公表した11月の米製造業景況指数は10月の60.8から61.1に上昇し、製造業の業況が引き続き改善していることを示した。同指数は50が業況の改善・悪化の分岐点となる。  ただ、最も興味深く、勇気づけられる兆候は指数の詳細にあった。生産、受注、雇用の各サブ指数は軒並み改善。