株式投資をする人にぜひ読んで欲しい1冊が『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』だ。クイズを解きながら「株のトレードで勝つ技術」を身につける画期的な1冊だ。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。何万回にも及ぶ膨大な数のトレードから確立した「トレードで勝つ技術」を1冊に凝縮した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。

株トレPhoto: Adobe Stock

株式投資のクイズにチャレンジ

 Q社もR社も革新的ITサービスを手掛ける高成長企業。6ヵ月前に東証マザーズに上場した際、投資家の高い期待を反映して、初値は公募価格を5割上回る高値をつけました。

 しかし、初値が高過ぎたため、初値をつけた後、株価は大きく下落。ただ、売上・利益は期待通り伸びています。

 Q社もR社とも、株価が落ち着いたら投資しようと考えています。そこで、チャートを見ると次のようになっています。

 Q社とR社、買うのはどっち?

Q社とR社、買うのはどっち?Q社とR社、買うのはどっち?

【ポイント】IPO(新規公開株)の初値買いは要注意

 IPOの初値買いは高値づかみになる確率が高く、要注意です。成長期待が高いほど、初値は異常な高値になりがちです。

 私はファンドマネジャー時代、成長期待が高いIPOは上場してから半年~1年経過し、株価が初値から大きく下がったところで買うようにしていました。