石油輸出国機構(OPEC)とロシアを中心とする非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、段階的な増産方針を維持することで一致した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が見つかったことを受けて需要を巡る懸念が高まっているものの、長期的な増産方針を継続する。オミクロン株の出現に加え、米国主導で複数の国が戦略備蓄の放出を決めたことを受けて、一時は増産停止も検討されていた。だが、関係者によると、OPECプラスは来年1月の増産規模を日量40万バレルとすることを決めた。OPECプラスはこれまで、コロナ流行前の水準に生産量が戻るまで毎月日量40万バレルずつ増産することで合意している。