米オンラインメディアのバズフィードは、予定している新規株式公開(IPO)で多額の資金を調達することができない見通しだ。合併する予定の特別買収目的会社(SPAC)の投資家が資金の大半を引き揚げているためだ。関係筋が明らかにした。バズフィードは6月、SPACの890フィフスアベニュー・パートナーズとの合併を通じて上場すると発表した。2日の株主投票を経て数日中にナスダックでの取引を開始する準備をしているが、SPACの投資家の相次ぐ引き揚げに遭っている。事情に詳しい筋によると、バズフィードは現在、SPACが保有する2億8750万ドル(約325億ドル)のごく一部を受け取るにすぎないとみられている。受け取る資金が減少すればバズフィードのバランスシートを圧迫する可能性がある。同社は転換社債で1億5000万ドルを確保している。
バズフィード、IPO前にSPAC投資家の資金引き揚げ相次ぐ
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