ダイヤモンド・プレミアム(有料会員)ならダイヤモンド社のベストセラーが電子ブックでお読みになれます!月ごとに厳選して提供されるダイヤモンド社の話題の書籍から、ここでは一部を抜粋して無料記事としてお届けします。全体をお読みになりたい方はぜひダイヤモンド・プレミアム(有料会員)にご登録ください!今回は2022年2月提供開始の『最強の成功哲学書 世界史』。世界史5000年の歴史から生まれた「15の成功法則」とは?
まえがき
神野正史 著
定価1760円
―― 歴史から教訓を学ばぬ者は、過ちを繰り返して亡びる。(英首相、W・ チャーチル)
―― 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。(ドイツ宰相、O・ビスマルク)
―― 前車(ぜんしゃ)の覆るを後車(こうしゃ)の諫(いさ)めと成す。(前漢博士、賈誼〈かぎ〉)
―― 歴史に学べ。それにより人の行動が読める。何が変わって、何が変わっていないかがわかる。(日本首相、吉田茂)
洋の東西を問わず、古今を問わず、歴史にその名をとどめし偉人たちが口を揃えて言う言葉、それが「歴史に学べ」です。
ここで注意すべきは「歴史を学べ」ではない、ということ。
嘆かわしいことに、現在の学校教育の現場では、歴史(用語)を丸暗記させることに終始しています。こうした環境に置かれた学生も「歴史は暗記科目」と信じて疑わない有様。
歴史用語の丸暗記など、所詮は「偏差値を上げるためだけに特化された訓練」にすぎませんから、そうして得た知識など、ひとたび受験が終われば、何の役にも立ちません。
そのため多くの人は、学生時代に「歴史(用語)を学んだ」ことはあっても、「歴史に学ぶ」機会を奪われ、その悲劇にも気づかぬまま、こう嘯(うそぶ)くのです。「歴史なんてつまらない!」「歴史を学んだら、それが何かの役に立つのか?」
嗚呼(ああ)、なんという人生の損失でしょうか。