米食品医薬品局(FDA)は新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対応したワクチンや治療薬の必要性が高まった場合に備え、迅速に審査を行うための準備を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。コロナ向けのワクチンや治療薬の評価に関するルールが今年つくられており、FDAはこれに基づきオミクロン株対応の製品評価で必要となる研究やデータについての指針をまとめる作業を行っている。製薬会社とも協議しているという。オミクロン株対応のワクチンや治療薬の使用許可を出す上では安全性や製造過程の確認が重要となる一方で、FDAは感染拡大を前に後手に回ることがないよう、できるだけ早く評価を実施できる体制を整える考えだ。