アップルは先週、ウガンダに勤務する米国務省職員11人に対し、保有するiPhone(アイフォーン)がハッキング被害を受けたことを通知した。調査の結果、イスラエルのテクノロジー企業で、バイデン米政権から制裁対象に指定されているNSOグループが開発したツールによる攻撃だとみられると説明したという。内情に詳しい関係筋が明らかにした。標的となった国務省職員の一部は米国籍の外交官で、現地人の大使館勤務者も含まれているもようだ。ハッキング攻撃を受けたiPhoneは国務省の電子メールアドレスに関連していたという。「ペガサス」と呼ばれるNSOグループのスパイウエアを使って、米政府関係者の携帯電話に不正侵入した事例が確認されたのは今回が初めてとみられる。