直近の多くのクルーズ旅行料金は、新型コロナ禍の長期化を受けて低迷している。1年以上にわたって、ほとんどクルーズ船を出すことができなかった運営会社は、喉から手が出るほど売り上げを必要としている。問題は、現在の格安料金が長期的に料金の重荷になるかどうかだ。コロナの新たな変異株が広がる中で、主要クルーズ会社3社は最近、チケット価格の維持を目指す方針を示した。しかし、客船を再び就航させ始めた各社が、近い期日のチケットを売り切るための時間は限られている。このため今後数カ月間の旅行に客を呼び込むには、割引料金が必要になっている。変異株の感染が拡大し、ワクチン接種済みの消費者へのブレークスルー感染が起きている状況では、なおさらだ。