誤訳しやすい【I don’t agree with you, but I know you mean well.】言いたいことはよくわかる…は間違い!?写真はイメージです Photo:PIXTA

メールのやり取りや資料収集、Zoomミーティング、スモールトークなど、ビジネスパーソンが英語を使う機会の多い昨今。しかし、一見簡単そうに見える英文でも多くの人が意味を取り違えてしまいます。それは、英語力に自信のある人、さらにはGoogle翻訳やDeepL翻訳といった機械翻訳も例外ではありません。機械翻訳の結果が正しいかどうかを判断する英語力が、英語を使って仕事をするビジネスパーソンには求められます。『ダ・ヴィンチ・コード』やエラリイ・クイーン作品の文芸翻訳者が、なぜ日本語話者は読みまちがえるのか、そしてどうすれば正しい読み方ができるのかをくわしく解説した、『「英語が読める」の9割は誤読』(越前敏弥著,ジャパンタイムズ出版)から、3回に分けて、抜粋・一部編集してお届けします。

多くの人が誤訳する英文

 ここ何年かのあいだに自分が翻訳した作品や、扱った文章のなかで、特に誤読・誤訳が多かった、あるいは多そうな英文を選んで解説します。それでは、次の英文の意味を考えてください。

I don’t agree with you, but I know you mean well.

 短いですが、読みまちがえる人がとても多い英文です。よくある誤訳例は「あなたの意見に賛成はしませんが、言いたいことはよくわかります」などです。