米証券取引委員会(SEC)はドナルド・トランプ前大統領の新しいソーシャルメディア企業と、同社を上場させる計画の特別買収目的会社(SPAC)との取引を調査している。6日付の証券当局への届け出で明らかになった。SECはトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループとSPACのデジタル・ワールド・アクイジション(銘柄コード:DWAC)の合併計画を調査している。デジタル・ワールドは10月、債務を含めて約8億7500万ドル(約990億円)の取引を通じて、トランプ氏のソーシャルメディア企業を上場させる計画を発表していた。その後、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などのメディアは、トランプ氏とデジタル・ワールドのパトリック・オーランド最高経営責任者(CEO)がデジタル・ワールドの資金調達前に会談していたと報じた。この会合で取引を巡る実質的な協議があったとすれば、SECの規則に違反した可能性がある。アナリストらによれば、SPACは初回の資金調達前に標的企業を決めてはならないことになっている。