フードデリバリーサービスの
一番お得な注文方法

 デリバリー代行サービスが増加する中、他社のサービスと“差別化できない”という課題に対し、各社が打ち出しているのは、初回クーポンによる割引キャンペーンだ。

「てっとり早くユーザーを引きつけるために、値引きキャンペーンを行う会社は多いです。『フードデリバリーは配送料が高くて頼まない』という人もまだまだ多いので、初回クーポンによって、その障壁をクリアさせようとしています」

 たしかに、デリバリーを頼もうとすると、送料が200~400円ほどかかったり、メニューの最低注文額が決められていたりするため、牛丼1杯を注文すると1000円近くかかることがある。これなら自炊するか、店に食べに行ったほうが安い、と思ってしまう人は多いだろう。

「デリバリー業者側からすると、配送料や手数料のために値段が高くなるのは仕方のないところではあります。値段という足かせがありながらも、競争の過熱する業界で生き残るため、今は一人でも多くの新規ユーザーに登録してもらおうと、割引キャンペーンに積極的になっています」

 現在、ほとんどのデリバリーサービスでは、最低1000円以上のクーポンを配布している。ほかにも、時期に応じて半額・送料無料といったキャンペーンなども見られるが、結局のところ、利用者が一番損をしないサービスの使い方はどういうものなのか。

「初めはウーバーイーツ、次はmenu、次に出前館と、複数のサービスの初回キャンペーンを使い回すのが一番お得です。一つ一つのサービスに個人情報を登録するのは手間かもしれませんが、安く使えることは確かです。ただし、初回割引される金額が1回の注文で使い切れるものばかりではないので、注意してください」

 たとえばmenuでは、初回利用時にクーポンコードを入力すると、3000円分のクーポンがもらえるキャンペーンが行われている(2021年11月現在)。だがこれは、1200円のクーポンが2回分と、600円分のクーポンが1回分の、計3回は注文しないと満額を使い切れない仕組みだ。

 群雄割拠の時代にあるデリバリーサービス市場では、今後も各社の割引キャンペーンは続いていくはずだ。まだ利用したことのない人は、一度はその恩恵を受けてみてはいかがだろうか。