米製薬大手ファイザーと独ビオンテックは共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、初期段階の研究では3回目の接種で新たな変異株「オミクロン株」に対する中和作用が示されたことを明らかにした。ただ、2回の接種ではウイルスに対する防御効果が著しく低かったという。ワクチンを3回接種した場合、2回接種と比較してオミクロン株に対する抗体が25倍増えたいう。いずれにせよ、2回接種でもコロナ感染による重症化を防ぐ効果があると両社ではみている。ファイザーとビオンテックはオミクロン株に特化したワクチンの開発に取り組んでおり、来年3月までに出荷できると想定している。南アフリカの科学者らは7日、ファイザーとビオンテック製ワクチンの効果について初期段階の研究結果を公表しており、オミクロン株に対してワクチンが産生する抗体は当初のコロナウイルスと比較して40分の1に過ぎなかったとした。