リーダーの孤独は、ナルシシズム

だから、こんなことを言って悲壮感を漂わせる人の気持ちがわからない。

「リーダーは孤独なんだよ」

僕は孤独はいい意味で使うけれど、この表現でのニュアンスは「つらい、寂しい」といったネガティブな印象。

それでいて、ナルシスト的な高揚感が垣間見えます。

いや、そんなことはないはずです。

リーダーは囲いさえ取っ払えば、寂しくなるはずがありません。

なぜ囲いの中にいようとするのか。

周りにいる仲間を信用していないからではないですか。

期待していないからではないですか。

本当に仲間を信用し、期待しているのなら、ありのままの姿で向き合えるはずです。

逃げてはいませんか、と自分に酔うリーダーには問いたくなりますね。

(本原稿は、中野善壽著 『孤独からはじめよう』から一部抜粋・改変したものです)