著名な中東歴史研究者の故バーナード・ルイス氏はかつて、米国の敵になるのは危険だが、米国の友人になるのは致命的だと語った。イランの支援を受けたイエメンの反政府武装組織「フーシ派」の攻撃に対する防衛装備の不足に直面し、米国の助けを求めているサウジアラビアは、まさにこの言葉通りの気分を味わっているのではないだろうか。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今週、フーシ派のミサイルやドローンによる攻撃に対して、サウジが迎撃兵器の不足に直面していると報じた。サウジとフーシ派は7年間にわたって戦争を続けている。そして、米バイデン政権が今年に入って最初にとった行動の一つが、イエメンでの戦争に使われる兵器のサウジへの供与を絶つことだった。