12月7日、カイル・ラーナーさんはガールフレンドと家に帰り、何かがおかしいと感じた。飼っている2匹の猫がミャーミャーと鳴き続けていたのだ。いつもなら、正午になるとインターネットに接続した自動給餌装置が猫たちにエサを与えるのだが、猫のエサ皿は空っぽできれいだった。米アマゾン・ドット・コムのクラウドコンピューティング事業部で発生した障害の影響で、この装置が作動しなかったのだ。「昔のように自分の手で餌をやらないといけなかった」とカリフォルニア州マリナ・デル・レイに住む中小企業経営者のラーナーさん(29)は語った。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)はクラウドコンピューティングのサービスプロバイダーとして米国最大だ。ネットワークの大部分に波及した障害はほぼ1日中続き、アマゾンのサービスの一部と顧客企業のウェブサイトやアプリケーションの多くに支障が出た。
AWSの接続障害、人々はクラウド依存を実感
アマゾン・ウェブ・サービスの中断で掃除機や照明、飼い猫の自動餌やり機まで止まった
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