実は褒めるのは簡単そうでいて、大変むずかしい（写真はイメージです） Photo:PIXTA
的外れな「褒め方」で
相手をシラけさせている場合も
よく「褒めて育てよ」などと言うが、そのつもりで必死で褒めているのに、いまひとつ相手はうれしがっている様子がなかったり、上司をヨイショしてありたけの賛辞を並べ立てても、まったくいい顔をされなかったという経験がないだろうか。
また、誰もが褒められたけれど、実際にはちっともうれしくなかった経験があるのではないか。褒めまくっているつもりで外しまくっているという醜態も珍しいことではない。褒められている相手はむしろ当を得ない称賛に苦笑いし、周囲は「わかってないな」と哀れんでいたりする。
実は褒めるのは簡単そうでいて、大変むずかしい。相手のタイプ、どこをどのように褒めてほしがっているかということを繊細にくみ取らなければ、相手の琴線に触れることはできない高等技術なのである。それぞれ価値観が違うため、人によって褒められてうれしい内容は違うのだ。
