高層ビルが立ち並び、ペルシャ湾に面したビーチが続くドバイは、世界の新型コロナウイルス感染流行をよそに活況に沸いている。国境を開放する政策と高いワクチン接種率、そしてコロナ感染率の低さから、超富裕層や起業家、観光客を引きつけているのだ。ドバイを含むアラブ首長国連邦(UAE)には今年、所得税がかからない上にコロナ規制が比較的緩いことにひかれ、何千人もの大富豪が移住してきた。市内のバーやレストラン、ホテルは満員で、不動産価格は高騰。オフィスには労働者が戻り、2020年万国博覧会には外国人観光客が押し寄せている。世界各地で新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」が市場を混乱させ、国境規制が強いられる中、ドバイはますます流動的になる国際的な労働力を受け入れ、開放的な経済を堅持している。UAEは7日、日曜から木曜までを平日とする中東の標準から変更し、月曜から金曜を平日とすると発表。より多くの外国企業や外国人を呼び込む新たな変更に踏み切った。