9. ドライヤーは「強」で安上がりに乾かす
 電気代は使用電力量ではなく使用時間により変わる部分が大きい。つまりワット数の小さな「弱」でダラダラ乾かすより「強」で一気に乾かすほうが安上がり。

10. 体感温度アップの加湿器電気代がエコなのは?
 秋冬は加湿器を使うと、体感温度が上がり、暖房温度を下げられるため電気代節約に。加湿器の中では、水を沸騰させて蒸気を出すスチーム式が効果は高いが電気代も高い。超音波式はヒーターを使わず安いが手入れが面倒。一番安いのは風で水分を蒸発させる気化式で、電気代は月100円以下だが効果は低い。結局、スチーム式をこまめに消すのがいいかも。

11. お高いアップル製品は「認定整備済み」狙い
 どんなに高価でも品質とデザイン、ブランド力で売れているアップル製品。「認定整備済み」なら必要な純正部品を交換した新品同様の製品を特別価格で購入できる。日本のアップルストアではまだiPhoneの認定整備済みは売られていないが、新品だと7万円近くする「iPad Air 64GB」のWi-Fiモデルが5万円を切る価格で買えることも。

12. お薬手帳アプリでポイントを貯める
 薬局に「お薬手帳」を持っていくと薬代が安くなる。条件は過去3カ月以内にその薬局で薬を受け取っていることなど。最近はお薬手帳のアプリ版も種類が増えた。全国の薬局チェーンで使える「EPARKお薬手帳」なら、薬情報の登録や服用アラーム設定でポイントが貯まる。ポイントはクーポンに交換すれば飲食店やエステなどで使える。

ドケチな桶井さんの
「たまの」楽しみは

 節約して貯めたお金を20代の頃から株式投資に回し、一財産を作ったドケチなキリンこと、桶井 道さんだが、今はどんな暮らしを?

AERA Money 2021 秋号AERA増刊『AERA Money 2021 秋号』
定価1100円
(朝日新聞出版)

「早期退職をしてのんびり……と思っていましたが、資産運用などをテーマにした原稿依頼をいただけるようになりました。お題に沿って書きながら、相変わらず投資も楽しんでいます。

『投資でFIRE』は流行のようになっていますが、投資に回すお金がないと、お金は増やせません。そして投資に回すお金は節約で作るのがよいと思います。

 飲まず食わずの暮らしをしろというわけではなく、まずはペットボトルではなくマイボトル(水筒)から始めませんか?

 節約の合間には自分が一番幸せになれることをして、ほっと一息。僕は素敵なホテルのラウンジやバーで過ごします(コロナ禍でしばらく行くことができませんが)。たまの贅沢は節約と投資を加速させるために必要です!」

◎桶井 道(おけい・どん)/節約FIRE評論家。最高年収460万円の会社員が節約と投資で1億円達成、47歳でアーリーリタイア。座右の銘は「ケチは財を成す」。ツイッター @okeydon

(「ワザ」の文・桶井 道、編集・中島晶子)

※『AERA Money 2021秋号』から抜粋

AERA dot.より転載