貯蓄や投資で1億円をためた人は
「節約」をしない
最近、普通のサラリーマンでありながら40代で1億円以上の金融資産をこしらえた人たちの何人かにインタビューする機会があった。近いうちにそれらをまとめて本にしたいと考えているのだが、実に面白い話をたくさん聞くことができた。
彼らは別に大きな資産を親から相続したわけでもなく、副業でもうけたわけでもない。貯蓄や投資を地道に重ねることで、純資産1億円以上を築いた人たちばかりである。資産作りの方法は人によってさまざまで、そのやり方やノウハウは一様ではない。ところが、考え方や行動のパターンを見るといくつか共通するものがある。ほぼ全ての億万長者に共通するのは、収入を増やすよりも支出を管理することに気をつけているということなのだが、中でも非常に印象的だったことがある。それは彼らの誰もが日常生活において「節約」をしていないのだ。