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資産を増やそうとして、節約をして貯金をするのは良いことです。しかし家族から不満が出るほどのケチケチ節約生活はどうなのでしょうか? 共働きで手取りも少なくない、シャンプー&リンスやティッシュは試供品で済ませるなど徹底して節約しているのに「なぜか貯金が増えない」という夫婦に話を聞いてみると……。(家計再生コンサルタント 横山光昭)

家族の関係が悪くなるほどの節約はお勧めできない

 多くの家計を見ていると、時々、節約の仕方が良くないのではないかと思われるご家庭に出会います。良くない方法というのは、家族が満足できないような食費の節約であったり、生活行動が制限され、不自由に思うほどの水道光熱費の節約であったり、さまざまです。

 節約は、客観的に見て多少過剰だと思えるレベルでも、ご本人やご家族が、苦もなく楽しく取り組めているのなら全く悪くない、むしろ良いやり方といえるでしょう。ですが、イヤイヤやるような面倒で厳しい節約は、家族の雰囲気も悪くなりがちで、継続すべきではない節約です。そういう状態を「節約バカ」と言います。

 また、節約を頑張り、目標に向かいお金をためようとしているのに、思わぬところで知らず知らずのうちにお金を使いすぎた結果、頑張ってもお金が貯まらないというご家庭もよく見られます。

 節約は、家族で協力し合いながら、無理なく取り組めることが一番大切。そして、お金をためるという目的があるのなら、それに向かえるよう、全体的なバランスを考えて支出を絞ることも必要です。