要するに何を言いたいのか
よくわからない人

 主張レス(結論レス)の人も、論理思考が欠如しています。主張レスの人の特徴は、「話は長いが言いたいことがわからない」です。話が長くわかりにくいので、相手は一生懸命話を聞こうとします。しかし一向に「要するに何を言いたいのか」がわかりません。思わず「何を言いたいの?」と言い返したくなる人は主張レスです。

 あなたが人から「話が長い」「要するに何を言いたいの?」と言われているとしたら、かなりの重症です。相手を傷つけるので、多くの人はそこまでは指摘しません。

 主張レスの人は、自分の頭の中で「要するに何を言いたいのか」を簡単な言葉で繰り返してみましょう。簡単な言葉で表現できないのであれば、あなたの頭の中は情報整理ができていません。

 自分が考えたことを思いつくままに口に出す人も注意が必要です。自分が論理的だと思っていても、場当たり的な発言だと受け止められるからです。なぜなら、すぐに思ったことを口に出す人は、結論の他に試行錯誤をしていることまで口に出すからです。それを聞いている相手の人は、話を聞くのに疲れてしまいます。

余分な情報が多くて
話が混乱する人

 自分は論理的に自信があるという人でも、情報過多で相手を混乱させるリスクがあります。情報過多とは余分な情報が混ざり込み、主張がぼやけてしまう話し方です。

 たとえば、主張として「この新製品は絶対お薦めです」と言う一方で、「でも高いです」とか、「よく壊れます」と言われると、かえって相手は不安になります。もしネガティブな部分があるのであれば、主張を変更する必要があります。また主張を変更しないのであれば、マイナス面を克服する提案を加える必要があります。