テレワーク,悩み
テレワーク下では悩ましい上司・部下のコミュニケーションも、論理的に話を理解できればスムーズになります(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「部下の姿が見えず、彼らがきちんと仕事を進められているか不安…」
「チャット中心のコミュニケーションになり、ますます部下とやり取りがしづらくなった」

テレワーク下では、部下と対面で話すことができず、非言語メッセージが伝わりづらいため、マネジメントにも一工夫が必要です。パソコンなどの画面越しでの部下とのコミュニケーションでは、一体どのようなことに気を配ればよいのでしょうか。こんなときに役立つのが話を論理的に整理する「ピラミッド・ストラクチャー」というフレームワークです。グロービスにてクリティカル・シンキング、ビジネスコミュニケーション等の講師を務める許勢仁美氏が、このフレームワークを活用したテレワーク下での円滑なコミュニケーション術について解説します。

「部下の仕事ぶりが見えない」
テレワーク下での管理職の悩み

 企業研修で管理職の方たちと接しているなかで、テレワーク下でのマネジメントに関するお悩みをよく伺います。

 テレワークでは、やはり部下の仕事ぶりが見えないので、管理職の皆さんは漠然とした不安をお持ちです。

 ただ、それはすべての会社の管理職に当てはまるわけではなく、個別の企業や業界、今までの仕事の仕方によるところが大きいと感じています。普段から部下に任せることに慣れている企業であれば、仕事をしている場所がどこであろうと、管理職の方は不安を持つことなく仕事ができています。一方で、チーム全員が同じ島の机に座って対面で会話をしながら仕事をしていたような企業では、テレワークになったことで不安を覚える管理職の方が多い印象です。

 しかし、そうした不安を持っている管理職の方々によくお話を聞いてみると、オフィスで仕事をしていたとき、きちんと部下の働きぶりを見ていたかというと、そうでもないことが少なくありません。「物理的に部下の姿が見えなくなることで、情報量が減ったような気がして不安になる」というのが実情だと思います。

 テレワークでの不安を解消するには、部下の何が見えていて、何が見えていないのかを整理して、見えていない部分を補うための工夫することが必要です。そこでまずは、テレワーク下でも部下の仕事ぶりを把握できるようになる話の聞き方について、具体的に紹介していきましょう。