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博報堂フェローで、政治・行政・大手企業のスピーチライターでもあるひきたよしあき氏の新著『一瞬で心をつかみ意見を通す対話力』からの抜粋で、自分の思いを言葉にし、相手の心に届けるための対話のメソッドを伝授する。今回は、相手との心の距離を縮める「1分雑談」を実践するためのテクニックについて。
人は繰り返し会う人の
ことが好きになる
書店に行くと「雑談力」という本がたくさん並んでいます。いろいろなテクニックや心構えが書かれていますが、私はそんなに難しく考える必要はないと思います。
雑談は心のスキンシップであり、相手と仲良くなることが目的です。そのためには、身構えずに雑談する機会を増やしていくことのほうが大切でしょう。
人は、何度も何度も、繰り返し会う人のことが好きになるものです。これを「単純接触効果（ザイオンス効果）」と言います。1回だけ長く話すよりも、数回にわけて短く話す。これが仲良くなるポイントです。
私が専門にする「政治スピーチ」の世界でも、一箇所で長くしゃべるよりも、さまざまな場所で短く語る回数を増やしたほうが認知度、好感度は上がります。
あなたの雑談も、短く、多くをめざしましょう。
