ロシア外務省は17日、同国が欧米に提示した安全保障についての一連の提案を公表した。今週米国に手渡した提案は、互いの安全保障に影響を及ぼす活動の自制をそれぞれが確約することや、ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)に加盟させてNATOを東方に拡大しないことなどが盛り込まれた。ロシアはNATOが東欧、南コーカサス、中央アジアでの一切の軍事活動を放棄することも求めた。ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官はこの日、記者団に「ロシアの安全が保証されることを書面に残し、できるだけ法的拘束力を持たせることはわれわれにとって非常に重要だ」と話した。さらに、ロシアと欧米諸国との現在の関係は「信頼感の完全な欠如」が特徴だとし、「他の選択肢はない」と語った。