バイデン米政権の首席医療顧問を務めるアンソニー・ファウチ氏は19日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急速に拡大していることを受け、国内の病院への負担は今後数週間でさらに高まる見込みだと述べた。米NBCニュースに出演したファウチ氏はオミクロン株について、「ひとつ明確なこと、疑いの余地がないことは、その並外れた感染拡大能力だ」とし、「本当に世界各国で猛威を振るっている」と続けた。オミクロン株に関する初期のデータでは、デルタ株と比較して重症化する可能性が低いとされていた。ただ、保健当局者や専門家らは、現時点で判断するには時期尚早だと注意している。ファウチ氏は「今の状況が続けば、病院は今後1~2週間で多くの患者により逼迫(ひっぱく)することになる」と述べた。