ジョー・マンチン米上院議員(民主、ウェストバージニア州)は19日、民主党が取りまとめた教育や医療、気候変動対策向けの約2兆ドル(227兆円)の歳出法案に反対する方針を明らかにした。ジョー・バイデン大統領による経済政策の中核を占める同歳出案は、現状のまま可決される見通しがほぼなくなったとみられる。米FOXニュースに出演したマンチン氏は、「法案には『ノー』ということだ」とし、「私はすべての手を尽くした」と続けた。民主党議員らはマンチン氏からの支持を得られるよう、「ビルド・バック・ベター(より良い再建)」と呼ばれている法案パッケージの起草や見直しを数カ月にわたり続けてきた。上院は50議席ずつを分け合っているため、可決にはマンチン氏からの支持が不可欠な状況。