世界が再び新型コロナウイルスの感染拡大に向かう中、米国の薬剤師と薬局技師は人手不足にあえぎ、ワクチンや検査の需要に押しつぶされて疲弊している。CVSヘルスやウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ライトエイドなど、米国でコロナ検査やワクチン接種の中心的役割を担う大手チェーン薬局では労働条件が悪化していると、数十人の従業員や薬剤師を代表する組織、業界専門家は指摘する。CVSとウォルグリーンは、あらかじめ決められた休憩時間の追加、スタッフの雇用、給与の引き上げなど、条件の改善に取り組んでいるという。ライトエイドは1時間早く閉店し、予約なしのワクチン接種を受け付けるのは1日1時間だけにすると述べた。介護施設や食料品店、病院など他の多くの業界と同様に、薬局でも人手不足と従業員の燃え尽き症候群の苦情が噴出し、コロナ関連のストレスをため込んだ顧客が怒りを爆発させるケースが増加している。
米オミクロン流行初期、薬剤師すでに疲弊
労働条件に不満高まる、月曜「病欠」をネットで呼び掛け
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